住まいは、私たちの日々の生活の器(うつわ)で、生活の拠点になっています。 一生の中で、住む人のライフスタイルやライフステージによって、住まいに求められるものが違ってきます。ですが、いつでも楽しく生き生きと暮らすことができれば、幸福感が満ち溢れることと思います。 どんな住まいや住まい方であれば、自分や家族にとって居心地の良いものになるかなど家づくりのヒントを加部千賀子氏の講演から見つけていただければ、幸いです。
まず、ライフステージがどのように変わっていくかのお話を聴いた後、加部氏が実際に手がけた8件の家づくりについて、間取り、生活動線、写真をスライドで提示しながらの講演でした。 家づくりのプランニングの際、加部氏が大切にしていることは、①家族の成長、変化に対応していること②光を家族室に取り入れること(明るいところに人は集まる)③家族室の周りに個室を配置して家族室が常に動線に入るようにしておくことの3点で、それは台所を対面式に、動線を回遊式にすることや吹抜けを設けることなどで実現するとのことでした。 暮らしやすい住まいを実現することは、生活を豊かにすることに繋がるとの思いを持てたよい一日でした。